魚肉が沈殿していることがあるので、よく振ってお飲みください。
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秋の葉山



【09.10.1】

秋雨前線が居座ってしまい、月曜からずっと雨だった木曜日、朝から晴れた。
しかもものすごい晴天。
降り続いた雨で埃が洗い流された木々に夏の名残りのような雲。




気象情報では、昼頃通り雨があるかもしれないと言っていたけれど、多分大丈夫と思いながら出かけた。
六浦(むつうら)でお遣いを済ませ葉山へ向かう。
駅の先から踏切を渡らずに右へ行ったほうが簡単だとわかった。
葉山へ行くのに、混雑したJR逗子駅前を通らなければならないのが憂鬱だった。
地図をにらんで1本の道に目星をつけ、チャレンジしてみた。
2度も迷走した桜山と長柄のあたりを避け、京急新逗子駅の先、田越(たごえ)橋まで出てしまう道。
六浦から走ってきた県道205号金沢逗子線を池子十字路で左折し、
踏切を渡った先で24号・横須賀逗子線へと右折する。
少し走って左手前角にスリーエフがある団地入口交差点の、次の信号を左折する。
これを?と思うくらいに狭く細い路地なので一瞬「?」と思うけれど、
左手前角がシェル石油だから間違えようがない。
入るとまた狭い!!前から軽が来ても困惑するくらいに狭い。
左右はびっしりと個人住宅が並び、細かい枝道が派生していてお寺がいくつかある。
でも深く考えずなんとなく道なりにまっすぐ(道自体はぐにゃぐにゃなのだけれど)進んで行けば、
パッと先が開けて田越橋と明るい空が見える。
マイクロバスやハマーだったら怯む道だけれど、バイクならためらいなく入れる。
夏に野比(のび)でも一度あった。
「バイクならどこでも入れるし」
という言葉に大きくうなずける体験がまたひとつ。
もっと増やしていきたい。
さっき24号へ出る前に道を間違えてクラクションを食らっていたので、田越橋へ出たらホッとした。
もうお昼だったし、コンビニにでも寄ろうかと考えてボンジュールが近いことを思い出した。
「海回り」のつもりがつい左ウインカーを出してしまう。すぐトンネルを潜り、長柄(ながえ)交差点を直進して、
葉山トンネル手前右のボンジュールへ。右折してPが満車でも、すぐ先の右側にもう数台分Pがある。
家に電話をしておみやげのパンを買い込む。
そのあと今年の3月に新しく信号がついたという拡幅された葉山元町交差点を左折して、
森戸神社の前を通過する。
神社へは10年ぐらい前にいちどちゃんと来たことがある。夏で、海水浴客で大混雑だった。
青い空と赤い鳥居のコントラストは強烈だった。
真名瀬(しんなせ)を通りかかるとやっぱり柴崎を回ってしまう。




葉山署と御用邸の先、下山橋南側の葉山バス停(海回り転回場所&トイレ)は
来たら必ず寄る場所だったのに、YOKO号だと停める場所に困ってしまった。


 

この下山橋の信号の次が葉山公園入口信号。右に入る狭い道が2本ある。左の方へ入る。
徒歩なら右でもいいけれど、確か途中におまわりさんがひとり立っていたし、
最後は自転車しか通れないような狭さになる。
本当にこの先に公園と駐車場があるのだろうかと「?」マークが浮かんでくるような様子の狭い道だけれど、
めげずにまっすぐ進む。わき道には入らず直進すれば、右側にPの入口が現れる。
ちなみに直進するとほどなく公園南側はずれの砂浜に出て終わる。売店が1件。Pはなし。
車では行かないほうがいいし、大型バイクもやめたほうがいいと思う。




(マウスオンで写真がチェンジ!)
料金表だけ見ればすごく高い気がするけれど、1年のうち4ヶ月は完全に無料だし、
半年は平日無料だし、バイクなんて1年のうち3ヶ月分くらいしか有料じゃないし、しかも100円だし。
ハーレーだろうがBMだろうが原付だろうがスクーターだろうが一律100円。
だから、サイドカー付きとか、3輪車はどうなのよ…。



(マウスオンで写真がチェンジ!)
ところが入ってみると、入り口左側の狭いスペースしか使われていなかった。奧の広いところは入れない。
どうして?平日だから?神奈川県、なんだかけちんぼ。


 

無人のPを突っ切って園地に入ると…



(クリックすると東屋から海の景色、300度くらい)
海。




静かな平日の昼下がり。




何も遮るもののない強烈な日差し。買って来たばかりの冷たいものが、しかし結露しない。
驚くほどに湿気がない。きのうまでの雨の名残りも特にないし、そういえば海の匂いもしない。
なんといっても風がない。こんなに風のない穏やかな日に来られたなんて運がいい。
ひどい時は砂嵐のようだから。
ほぼ正面から日を浴びているベンチにも人はいない。通りかかる散歩の人も熱くて長くは座っていられないようで。
こんなときは遠慮なくのんびりできる。ベンチひとつに陣取ってランチタイム。
トンビに注意は海辺のお約束。
江ノ島までスッキリ見通せる澄んだ大気から降ってくる日は容赦ないけれど、今さら日に焼けるのも気にならない。
波音を聞きながら爪を切ると、パチン、パチンと乾いた音が響く。
靴を脱いで、靴下も脱いで、それを横で天日干ししながら足の爪も切る。
見ると、砂の上で小さなアリが、白い三日月のような爪をよっこらよっこら担いで歩きにくそうに運んでいた。
そんなもの、どうするの?



(クリックすると大きな写真に♪)
ただ座って眺めている海。小さな波が打ち寄せては引き、引いてはまた打ち寄せてくる繰り返し。
波音も極めて静かで、あたりを飛び交うトンボの羽音さえ聞こえてきそう。




あれは、シーカヤックというものかな?
葉山には、企業や大学などの保養所やら何やらもたくさんある。
実際、このあたりの海岸線をGoogleマップの航空写真で見てみると、
半島を先までずうっと辿って行きたくなる綺麗さ…



(クリックすると大きな写真に♪)
左手の方には長者ヶ崎。磯遊びができる。




ウミイグアナか、カメレオンが寝そべっているようにも見える…




公園から浜辺へと降りてみる。
釣り人、犬の散歩、どこかで草刈りの音、トンビのピーヒョロロロロロ…、R134を走る車の音、そして波の音。




波に洗われて黒々とした波打ち際の砂。






その打ちたてのアスファルトのような砂の黒さが惜しまれる澄んだ水の色だった。
寄せる波、返す波、波は結構見ていられる。何の予定もない日に朝から来て夕暮れまで…
長者ヶ崎の磯で遊んだりなんかしたらずっといられそうな気がする。
まだしばらく見ていたい気もした。



(マウスオンで貝!)
近くまで行ってよく見ると、かわいらしい貝がいくつもあった。
太古の昔、貝殻は貨幣として使われたという。
だから今でもお金に関する漢字には「貝」の字が含まれている。
どんな貝だったんだろう…と思って調べてみたら、子安貝(こやすがい)だった…。
見た瞬間、なるほどこれはお金が“殖(ふ)えそう”だ!と、ロマンチックな気分が吹き飛んでしまった。
昔は、調べものをするのに図書室へ行ったり専門書をひもといたりしたけれど、
露骨に便利過ぎるインターネット…。



(マウスオン!)


(マウスオン!)

(すずり)のようにしっとりと黒い汀(みぎわ)の砂の移り変わる色合いが美しい。
沖の水面(みなも)の発光するような白い光は刻々と変化し瞬(またた)いている。
あの遠くのキラキラが、ずっと眩しくて迷惑に思っていた。ところが、あれを
「俺好きよ、アレ。だってきれいじゃん」
と言った人がいた。
そう言われてから見るようになった。今はあれが見られることが嬉しい。






陸に戻る。




砂浜の、足が沈み込む歩きにくさは己の体重の為せる技。
慣れてしまうと、固い地面に上がる瞬間の衝撃が腰に来る。
ちょっと見慣れない緑の濃い植物は「羅背板草(ラセイタソウ)」。




温暖な海辺らしいこの植物は「ユッカ(厚葉君が代蘭)」。
春と秋の2回花が咲くそうだけれど、どうも9月の花が終わった直後らしかった。残念。



(マウスオンで写真がチェンジ!)
こんなふうに一日中海を眺めて、朝から晩まで日に当たっている。
まっすぐに育つわけだ。


 

 
(右写真:マウスオンで写真がチェンジ!)
さっきからずっと松の木に同じハトがいる。




何度も振り返ってしまうキラキラ。



(マウスオン)
秋の大浜海岸。葉山御用邸のある浜辺。





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