魚肉が沈殿していることがあるので、よく振ってお飲みください。
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 椿ライン

【10.1.7】

年末の「と・ほ・ほ…ライダーS!」伊豆高原ツーリングに参加して、
自分が、いかに山道ワインディングロードを

「走れない」

かを痛感した。
反省。
このままではいけないと思った。
年末年始、ヤビツへコソ練に行った。
2009年12月30日「ヤビツ峠」2010年1月1日「ヤビツ峠」
やっぱり全然カーブが曲がれない…。
道志みちならそこそこ走れるとたかをくくっていたけれど、それはただ、あの道を走り慣れているからだった。
このままではいけないとさらに思った。
本やネットでコーナーの走り方を調べたり、図解を見たり、文字の説明をいくら読んでも、
理屈がわかるだけで実際にバイクに乗ってうまくできるわけではなかった。やっぱり
「走るしかない」
のだと思った。車のときがそうだった。でも車のときは、助手席に「先生」がいた。
走りかた、コツ、してはいけないこと、したほうがいいこと、しなければいけないこと等、
実際に運転しながら即注意されたり、教わったりできた。
バイクはひとりだ。
わからないことや困ったことが起きても、その場で誰かに相談できるわけではない。
とりあえず自分で最善と思われる行動をとる。
…怖いのは、「自己流」で固まってしまうこと…。
それがいいことなのか、改善の余地のあることなのか、何もわからないままに身につけていってしまう。
間違っていた場合、クセがついてしまったあとで直すのは大変だ。
でもとにかく、「走れない」のでは何も始まらない。
地図で近場のワインディン道路を探して出かけてみることにした。
目標、湯河原の「椿ライン」。



(マウスオンで写真がチェンジ)
天気が、いい。




青が、濃い。




例の「キラキラ」。


 

西湘BP下りP.A。七草の正午過ぎ、群馬グリーンの上に富士。




Pを出てからは必死だった。
年末の伊豆高原ツーリングで走ったのと同じ道を、思い出しつつ走る。
神奈川の東の端に住んでいて、西の端なんて普段全く来たりしない。
箱根や伊豆は遠足とかデートなんかで来るところという気がしている。
車やバイクを乗り回す男子とは、この辺の感覚が違う。
早川出口で降りて左折、真鶴の駅前を通って、地図に出ていた「伊豆山」という交差点を右折、いきなり
「なんだ、この上りは~~~っ!!」
と、うれしいような参ったような。(笑)
県道102号・十国峠伊豆山線。県別まっぷるで椿ラインの出ているページを開いたら、
面白そうにのたくっている道を見つけてしまったので。
R135湯河原側から椿ラインを目指す場合、普通は湯河原の駅前を通って温泉街を縫って行くようだし、
実際に標識や看板もいくつか出ていた。あとで知ったけれどオレンジラインというのもアリだった。
でも、「椿ライン」に行くんだよ。わざわざ。
うねうね道を走りたくて、行くんだよ。
その手前にあるうねうねを避けてどうする。

…「熱海」、という町の、道のひどさは、わかっているつもりだ。
以前、kiriの会社の保養所へ行って大変な思いをした。
町が悪いのでも道が悪いのでもない。熱海はああいう町なのだ。文句をつけるのは間違っている。
とても車が入るようなものではない、というより、
車が、誰でもにあたりまえの交通機関でなかったような頃は、あの道でよかったのだ。
大好きな志賀直哉も熱海に住んでいた。
中でも好きな「山鳩」は熱海で書かれたという。
さもありなん、と思う。情景が目に浮かぶ…熱海の山の傾斜に身を置くと。
でも今日はその傾斜のおかげで周りの景色を鑑賞する余裕もない。
ちょっと直線になったところ(なかなかないんだ)でやっと停まり、1枚だけ写真を撮った。



 

死ぬ思いですさまじい急坂を下り、湯河原温泉街を上って行ったら滝の看板を見つけた。
無料P&トイレの組み合わせ。
赤い手すりの階段を上るとどう見ても茶店の店内(屋外だけれど)を突っ切る形で滝への道が続いている。
ここからが“有料”区域なのだなと思い、そっと引き返す。
そのあとはふっつりと建物がなくなってしまい、しばらく行くと右に大きな分岐、「オレンジライン」という道があった。
目指す道ではないようなのでスルー。
なぜか「椿ライン」という案内はなかったけれど、ここまで来てしまえば道は1本しかないので迷いようもない。
「大観山(だいかんやま)」と書いてあるほうへ行けばいいはず。




地図で見た通りにくねくねとうねる道をひたすら上る。でも、想像していたよりカーブがきつくない。
交通量が皆無に近かったので、カタツムリのように慎重に歩を刻むように上る。
だいぶ上って来てしまってからようやく写真を撮ろうという余裕が生じた。




停まって下を覗き込んだらすごい景色が見えた。



(マウスオンで写真がチェンジ)
この辺りまで来たら、なんだか急に寒くなってきた。
レーダー局バス停を通過したら、途端に激寒風!路面には塩カルの白い粒!
慄きつつ完全に頭上の開けた道を進むと、コーナーの路肩凍結!


 

一体ここは何度なんだろう?と思ううちに大観山Pに到着。着いたは着いたけれどとにかく寒い。




箱根へ来るとこの熊笹のある風景が楽しみだ。
都会や低地にはない。



(マウスオンで写真がチェンジ)
ここからの富士山も久し振りだ…。
いつ来たっきりだろう?2001年に十国峠の富士は見ているけれど…。
このあたりの峠やPは富士が見えそうだと何気なく入って出てきていたから、
それがもうどこの記憶で、誰と見たのか、いつ来たのか、わからなくなっている。
車でしか来ていないはずだから、機会は限られているのに…。




駒ヶ岳と二子山。箱根といえばこの山だよね。




1011mだって。なるほど寒いわけ…いや、この陽射しなのに、寒すぎるッッ!!
写っていないけれど風が強い。黙って立っていられない。カメラが凍りつきそうだ。
いい眺めの動画を撮って退散。


 
(左写真、マウスオンでチェンジ)
箱根へ降りようとか考えていたけれどもうそれどころではなく、逃げるようにして上ってきた道を下った。
早くさっきまでの暖かい空気の中に戻りたい…。
バイクで走っていると空気の境目がわかる。
「あっ!温かくなった」
と感じてさらに少し下ったところにバス停「しとどのいわや」がある。「しとどの窟」という、史跡かな、
もう、冷え切ってしまっていて看板を見る元気もなかった。



(マウスオンで写真がチェンジ)
初島かな。




しとどの窟入口のヘアピン。




山をかけ下り、なんとなく暖かそうな気がして、先ほどスルーした「オレンジライン」というのに入ってみた。
有料道路ではなく、山梨で言うフルーツラインのようなものか?それとも湯河原温泉街を迂回するBPか。
広くて走りやすい快適道路で、本当に暖かかった。
R135へ出て矢印で東京方面となっている車線に入ったら、真鶴道路に乗ってしまった。
やらかした時のためにポケットに小銭を入れておいて正解。
まあ、こういうのも経験だから。ここを走らないと見られない景色というのもあるし。




西湘BP上りP.A。
前の人たちについて行かなきゃと焦ることもなく、後ろの人の迷惑かなと気にすることもなく、
ただただマイペースで上って下りてきた。
西湘BPを、連れを気にすることなくひとりで走り、帰ってきた。
何かわかったことがあるのかどうなのか。
ただ、下りカーブでクラッチは握らなくていいことだけはわかった。
それから、ひとりで湯河原あたりまで行って帰ってこられるのだという自信が、ついた。


< 総走行距離 186.4km >


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