魚肉が沈殿していることがあるので、よく振ってお飲みください。
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【2012年10月9日】



4日前は昼頃に来てPにも入れず撤退した白駒池。今朝は早起きというか、午前1時半出発でのリベンジ。
寝る少し前までCBR250R:SAI号で行こうと思って支度していたけれど、掲示板のえぼらぁ~さんのコメントを見て、
やっぱりパジェロミニ:M号にした。


R16八王子バイパス:御殿山料金所

 
双葉S.A / 須玉I.C
1時に起きて1時半出発。八王子I.Cから乗って双葉S.Aで休憩。




須玉I.Cで降りたら出口(入口交差点)の感応式信号が無反応だった。
いくらM号がちっちゃいからって、失礼だ。(笑)

R141は…ものすごく暗い。おまけに予想通り寒い。とにかく暗い。
昼間走っているときは建物が少なくてスッキリした道だなぁぐらいに思っていたけれど、それが夜になると
「=灯りがない」
ということになるのネ。(^o^;)
車が少ないのは夜中だから当然だけれど、寂しさが尋常でない。怖くて窓が開けられない。
ただ大型のトレーラーだけが闇を切り裂くように走ってくる。その迫力ったらない。
それだから予想以上に遠い道のりに感じた。
いつもは麦草峠まで行くとなれば当然晴天の日を選んでいるし、このあたりに夜間早朝に滞在したこともない。
なのに宇宙線研究所がある明野村の近くや天文台のある野辺山を通過するなんて…
そりゃあ静かで暗いに決まっている。
突然霧が出るし。あれ、前方がモヤった?わっ!!と、焦る間もなく霧に突入。
道の左右に灯りがなくて、またミョーに道が良くて広いから余計にひとりぼっちに感じて心細い。
視界がよくないのでカーブの様子も分からず、遠くにぽぅっと現れた灯火が
「八つ墓のたたりじゃー!」(←知ってる?)
みたいに近付いてくるのも不気味だった。
おなかがすいて寒くなってきたのでちょっと休もうかと思ったけれど、沿道に施設がない。というか、見えない。
須玉を出た先にあったローソンの次は清里交差点のセブンイレブンでもう通り過ぎたし、
さっき野辺山あたりのセブンを通りかかったらトレーラーの基地みたいに大型車で埋め尽くされていたし、
そのあとすぐローソンがあったけれどここも暗くて入りにくくて通り過ぎてしまった…。
とにかく霧が濃くなったり薄くなったり、時間は5時ぐらいなのに明るくなる気配がなくて、
これがいつも走っているよく知っているあの道かと、驚くばかりだった。つくづく、
「バイクで来なくてよかった…」
と思った。
闇の中に「びっくり市」の壁文字が浮かんで、とっさにここだ!と思って入った。
出入口にロープが張ってあったりしないところがありがたい。

明るくなりだしたのは、どのあたりからだったろうか。
海尻城跡交差点のへんはもう薄暗い程度だったので、思いきって左折で稲子道方面へ。
松原湖より近道になるかと思ったけれど、そうでもなかった。
時短のため、稲子道へは行かずにデイリーヤマザキを左折で松原湖Pのトイレに停まる。
もしかしたら白駒池のトイレが混んでいるかもしれないので。
リエックスのリフトのそばの展望スペースに、今日は三脚を構えた人がいた。
金曜に来た時も、地元の人っぽい軽トラの老夫婦がガードレールにもたれて景色を眺めていた。雲海がいい感じかもしれない。
でも、ここまで来たらとにかく池へ急ごう。と言いつつ、八ヶ岳線の入口では写真を撮った。





(マウスオンで写真がチェンジ)
この道の先へ、行ってみたかった。




入口右側のガードレールが切れたところに「シャーク山荘」の立札。八ヶ岳線の途中にあるのだろうか?



(マウスオンで写真がチェンジ)
おおお、空いている!!左はほんの数台、右はまだ余裕で場所が選べるほどだ。
時刻は6時ちょい。がんばって走ってきたけれど、やっぱりここは遠い。バイクならあと1時間はかかっていたか…。




標高が高いので、さっき須玉のローソンで買ってきたランチパック:十和田バラ焼き風の袋がパンパンだ。
降りてみるとものすごく寒い。夕べ気象情報でチェックしたら小海町の予想最低気温が5度だった。
なので夏に特売で買っておいたゴールドウィンのフードにファーのついた防寒ライダージャケットを持ってきた。
中にも防寒インナーを着込む。足元はトレッキングシューズを履くので厚手の靴下にレッグウォーマーを2枚。
手袋を忘れたけれど、長距離乗るときはいつも100均で売っている3本指出し手袋をしているので、これでしのぐ。





(マウスオンで写真がチェンジ)
辺りはもうすっかり明るくなったけれど陽は出ていない。空は青いところも見えている。
晴天下の池を見たかった。陽の当たった燃え立つように鮮やかな紅葉が見たかった。
この時間に来ないと入れないだろうけれど、この時間に来てどうだろうかと不安になる。
横断歩道を渡って森の中に入る。前を行くのは年配のご夫婦ひと組だけ。
もう急がなくていいので、久しぶりの土の地面を確認しながらゆっくり歩く。池から戻ってきた人と「おはようございます」と挨拶し合う。
苔むした森の中にはまだ薄闇が残っているような山の朝時間。



名前がいい「コケ丸」


(マウスオンで写真がチェンジ)
十字路がある。左は池を回る遊歩道へ続き、右は高見石へ登って行く。
「今日はこっちへ行くか」と言いながらご夫婦が左のほうへ。
もう何度も来ているのだろうか。静かな山道も2人なら怖くないし。



(マウスオンで写真がチェンジ)
ひとりで歩き出すと木々の間に池が光った。霧?朝靄?水面に漂う白いものの遠くに桟橋でカメラを構える人の姿が見える。



(マウスオンで写真がチェンジ)
池のほとりに下りた。2007年以来、5年ぶり。息が白く見える。音もなくゆっくりと靄が流れている。
この時間でも、もう大勢のカメラマンがびっしりと三脚を立て並べている。前泊の人もいるのかもしれない。
ダイヤモンド富士の朝のようだ。
私のように片手に持った携帯でパシャパシャと軽く撮っている人などおらず、みんな真剣そのもの。
人気の場所では、カメラマンの邪魔をしないように人垣の隙間を探して、ズームで撮るしかない。
撮影に夢中になるのも無理はないと思う、非日常的な風景。


 

人だらけの白駒荘前を行き過ぎた先から池を一周しに行く。すぐ右に高見石への登り口がある。
白駒池は、木道で池畔をひとまわりできるようになっている。




アップダウンはないけれど、木道がツルツル滑ったりしてなかなか足元要注意な楽しい道。
おまけに白駒荘を過ぎた西岸~南岸~東岸は岸辺がいきなり森で、三脚を据えられるような広い地面は皆無。
しかも北岸の紅葉を撮ろうとしても手前の木が入ってしまうので、カメラマンはほとんどいない。
だから静かで、動物が出そうでちょっと怖い。




岸辺を、対岸を眺めながらぐるりと回っていく。




虫が1匹落ちても、風がひと筋そよいでも、壊れそうな静寂。




木々の間から透かして見る池。手前の木が真っ黒に見える。
これは確かどこかで見たことが…?そうだ、藤城清治の影絵だ。カルピスのビンとか天気予報のときの。(笑)
入ったことはないけれど、昇仙峡に美術館がある。



(マウスオンで写真がチェンジ)
池の本当の色なんて見ていない。池の色は空の色。映り込む木々の色。



(マウスオンで写真がチェンジ)
あっ、なんて可愛い小さな木…。今度見に来たらどれくらい大きくなっているかな。



(マウスオンで写真がチェンジ)
大きく池が見えるのはもうこの辺りまでだろうか。この先は少し水際から離れて道が高くなる。



(マウスオンで写真がチェンジ)
見たままの色を写せるカメラって、きっとあるのだろうな。このデジカメも、何かモードを変えればいいだけなのかな?



(マウスオンで写真がチェンジ)
水鳥がいる!バンだ。漢字で書くと「鷭」。身も蓋もないカンジ。





(マウスオンで写真がチェンジ)
そろそろ7:00。こちらの森の中は相変わらず薄暗い。でもこのあたりだけ少し岸辺の樹木が薄いので空が開けている。
そしてひと気のない南岸の、ここだけにはカメラマンが数人いたりする。みんな押し黙ってひたすらカメラを覗いている。
ぬるつく足元ばかりを気にしていてハッと前を見て人がいたりするとすんごくビックリしたり。(笑)



(マウスオンで写真がチェンジ)
いよいよお日様のお出ましか!?


 



池に映る黄色。緑のままだったり赤くなったり、木も“人それぞれ”。
遠くばかりでなく、近くを見たってきれいだ。







池側ではなく、山側の、木道より低いところにあるこの黄色が気になった。前に来た時もこれを見た気がする。
カナリアの足のように細く赤い枝。どんなに小さいものもみんな同じ形の黄色い葉。なんて鮮やかなんだ…。




池が左手の下の方に。さっきまでよりすっきりと明るい森の中を歩く感じになる。


 

 

だいぶ東側へ回り込んで来た頃、ようやく陽が出てきた。色彩が一気に明るく華やかになる。



(マウスオンで写真がチェンジ)


(マウスオンで写真がチェンジ)



ここからは池から離れて森の中へ踏み込む。陽が射して明るくなった池を振り返る。



(マウスオンで写真がチェンジ)
明るい森といえども家の近所の山とはまるで様子が違う。



(マウスオンで写真がチェンジ)
油断すると森の精にでも肩を叩かれそうだ。



(マウスオンで写真がチェンジ)
森の向こうが開けてくると…



(マウスオンで写真がチェンジ)
青苔荘だ。



(マウスオンで写真がチェンジ)
青苔荘前の桟橋から見る灯台躑躅(ドウダンツツジ)の紅葉は白駒池の代名詞のようなもの。
ところが今年は桟橋が朽ちていて立ち入り禁止になっていた。知らずに来たカメラマンたちがしきりに残念がっていた。
確かに、あの角度からしか撮れないものはある。



(マウスオンで写真がチェンジ)
池の向こうから見えているこの赤を至近距離で。


 


(マウスオンで、見上げた枯れ木)
岸辺はカメラマンでいっぱいなので、私は手近にあるこの木を…確か前に来た時も、おとなしく撮った。
岸辺の真っ赤なヤツもすごいけれど、このグラデーションだって横浜あたりじゃあまず見られない。
そして見上げた枯れ木がまた良かった。



(マウスオンで写真がチェンジ)
こちらからは白駒荘を狙うし、白駒荘からもこちらを狙っている。



(マウスオンで写真がチェンジ)
連休がピークだったというからちょっと葉がスカスカしてきている。
この岸辺の色の連なりを近くで見るにはボートに乗るしかないようだけれど、それは撮影の人に怒られそうだ。(^_^;)


 
せっかく陽が出てきたのでもういちど白駒荘の前まで行ってみよう。



(マウスオンで写真がチェンジ)
辺りは静かな苔の森から華やかな広葉樹の森へ。




足元にもいろいろな植物が。



(マウスオンで写真がチェンジ)


(マウスオンで写真がチェンジ)
日常の生活にこんな豪華な彩りがあっただろうか…。



(マウスオンで写真がチェンジ)


(マウスオンで写真がチェンジ)
遊歩道の樹木が切れた時、吹き上げるような靄が見えた。
すぐ後ろを歩いていた年配のご夫婦が「こりゃいいガスだ!」と言ってさっそくカメラを構えた。



(マウスオンで写真がチェンジ)


(マウスオンで写真がチェンジ)
時々刻々と様子の変わる白駒池。知らずと時間が経ってしまうわけだ…。



(マウスオンで写真がチェンジ)
台の上に上がってみると、おお!白駒荘がよく見える。



(マウスオンで写真がチェンジ)
陽の角度がちょうどいいし、風もなくて池によく映っている



(マウスオンで写真がチェンジ)
ちょっと、右の枝もすごい色だし。



(マウスオンで写真がチェンジ)
さて、下りようか。




空も青くなって、いよいよ色が冴えてきた



(マウスオンで写真がチェンジ)
陽の下での紅葉は表からと裏からとでは感じが全然違う。



(マウスオンで写真がチェンジ)


(マウスオンで写真がチェンジ)


(マウスオンで写真がチェンジ)




一周して池の入口まで戻ってきた。6時半過ぎにここへきてから1時間半近く経っている。




陽射しと青空!もう全然違う。



(マウスオンで写真がチェンジ)
このナナカマドが陽に透けた紅色がたまらない。




もみじともツタウルシともまた違う赤。赤とか紅とか、色を表す単語はそれしかないのに実際に見るとそれぞれ別の色。
その場でその光でしか見られない色。



(マウスオンで写真がチェンジ)



眼の前にはどこまでも景色が広がっているのに、カメラで撮れる範囲は決まっている。なんて残念なんだ。




 

 

白駒荘前では大勢の人が思い思いに紅葉を楽しんでいる。
山行きの派手な服装も、この紅葉の前ではどれも色を失う。





(マウスオンで写真がチェンジ)


(マウスオンで写真がチェンジ)
今、写真を眺めていて思った。「股のぞき」をしたらどうだったろう?(笑)
これだけ池に映り込んでいるのだから、誰かひとりぐらいそんなことをしていても不思議じゃあないのに。
不思議といえば、これだけ観光客が詰めかける場所なのに露店やら土産物屋やらと観光地化していない。
白駒池饅頭とか白駒池サブレとか、聞いたこともない。手前の清里や麦草峠を越えた蓼科とは、ここは違うらしい。



(マウスオンで写真がチェンジ)
“最前列”には三脚のカメラマンが陣取っていて近寄れない(笑)ので、
後ろの方や枝の間からズームとか、ヘンな角度からしか撮れない。




じゃあ、そろそろ帰るとしようか…



(マウスオンで写真がチェンジ)
ちょっと池に張り出したような東屋からは、池の手前にこの数本の木を必ず見ることになる。
他の観光地なら邪魔だからと切られてしまうかもしれないけれど…




この木があるからこそのこの景色を、しみじみ、有り難いものと思う。



(マウスオンで写真がチェンジ)


(マウスオンで写真がチェンジ)
着いたときの指先まで凍えるような寒さが嘘のように気温も上がってきた。



(マウスオンで写真がチェンジ)




(マウスオンで写真がチェンジ)
たいていのカメラマンがみんな池のほうを向いているのに、私だけが空を仰いでいる姿がヘンだったのか、
「何撮ってるんだろう?紅葉かな?」と言って通り過ぎて行った人がいた。バイクで来たとすぐわかる格好の3人組だった。
でもバイクの少ない日だった。白駒池では、この3人の他に2台しか見なかった。
時間が早かったからかな?(朝の8時にあの場所に来るには相当早起きしないと無理だもんね)




Pまでの苔の森。空気自体が光を帯びたように明るくなっていた。



(マウスオンで写真がチェンジ)
ここにも木漏れ日が。


 

Pに戻ると駐車場管理のおじさんたちが来ていたのでお金を払ってチケットをもらう。
「9」とマジックで日付を書き込まれて、ダッシュボードの見えるところに置いてくれと言われた。
いろいろとズルする輩もいるみたいだ。


≪ その2に続く ≫


※ 2012年10月5日「白駒池~白石林道」
※ 2007年10月13日「白駒池」
※ 2006年10月1日「白駒池・高見石」


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