魚肉が沈殿していることがあるので、よく振ってお飲みください。
 Copyright © 30 All Rights Reserved.






【2016年2月3日】


先日の「黄金のアデーレ」のとき、予告編で見た「フランス組曲」がどうにも気になった。



しばらくして、そろそろやっているだろうかと検索したら、“らら”横浜ではなんとその日が最終日だった。
しかもレイトショーのみ。驚いてネット予約をしたが、ガラガラだった。10人いただろうか。




このときも、最初の感想はアデーレのときと同じで、嬉しかった。
買ってきたパンフレットは、恐らくあの劇場で最後に売れた1冊。時間を忘れて夜中まで読み耽った。
しかし、かかっていたのはたったの2週間。
全然人が入らなかったのか、最初からそういう契約だったのか何なのか。
なぜ日本人はこういう映画を見ないのだろうと思ってみたり。

そして次のレディースデイに桜木町の横浜ブルク13でもういちど見る。





行ってビックリ、ものすごい特等席だった。このときは、もう2度と会えない2人の運命が悲しかった。
帰宅して、ネットでアラビア語字幕(?)で全編UPされているページを見つけた(後日削除されていた)。
僅かに理解できる英語を反芻しながら数日間毎日見た。同様にサントラも見つけて繰り返し聞いた。
DVDが出たらきっと買う。2ヶ月後くらいに八王子あたりで上映されたらまた見に行く。
昔々、「E.T」を何度も何度も見に行っていた同級生がいたけれど、今なら彼女の気持ちがわかる。
既に2回見ているけれど、まだ見たい。もしかしたらDVD出ないのでは
心配なので、もういちど見ておこう。

そしてこの日は3回目。劇場は、なんと東京、日比谷。
「日比谷ってどう行くの?車じゃ無理?」
仕事先で知っていそうな人に尋ねまくる。
バイクでひとりで長野や群馬まで行くくせに、東京に行けない。
まだ10代だったある日、上野の国立博物館へ何かを見に行くとて乗った東海道線で痴漢に遭った。
それから、東京へは行かなくなった。




知らない場所なので、念のためデジカメでGoogle画面を撮影して持って行く。




これも一緒に。
昔、大手町へ行こうとして降り立った駅が大井町だったことがある。実話だ。九州出身の彼女にも、
「アタシみたいな田舎モンだって行けるんだから、大丈夫だって!」
と励まされる。仕事を午前中で上がって控室みたいなところで弁当を掻っ込む。日比谷へ行くのに、
「えー!なんで銀座でランチしないのー!!」
と、みんなに言われた。銀座、近いのか?(近くても行かないけど)




「みゆき座とか、あのへんいっぱい映画館あるから」
と、東京に行き慣れているコが親切に地図を書いてくれた。
シャンテの前はちょっとした広場になっているとか、道の向こうが大々的に工事中だとか、
線路沿いは昔のきったないのがそのまんまだとか、丁寧に説明もしてくれた。





着いた。桜木町から根岸線に乗ったら寝てしまった。緊張より眠気が勝った。
幾度か右隣りのおじさまに寄りかかってしまったようだ。申しわけない。
トム・クルーズみたいな素敵なオジサマの肩にもたれかかっちゃったと思ったらトム・ハンクスだった!!
というネタを思いつくのはもっと後のこと。
そして駅のホームからは第一の目印、ビックカメラが。よし。




ところが、降り立ったホームがもんげーボロい&狭い。
何だここは?と思いながら階段を下りると天井が低く、もう、すぐ外が見えた。
えー?横浜駅より全然小さな駅じゃないか「都会」ってこんなもんなの?
と不思議に思いながら改札を出ると、これまた説明にあった「車がバンバン通る斜めの横断歩道」ってやつが
目の前に現れた。渡ったらそのまま左へ歩いて大通りを渡ると。




なんかあっちの方の空が広い???あれ、皇居じゃん!?
日比谷って、日比谷公園のある日比谷だったんだ、じゃあ、高裁とか霞ヶ関とかも近いのか???
おノボリさん的興奮を抑えつつ目的地を目指す。




ストリートビューでは例の広場の前にオレンジ色のファーストキッチンの看板が見えるはずあった!
ということは、この広場がその広場なのか?
写真を撮ったときには気付かなかったが、目の前のビルに「Chanter」と見えている。
英語オンチなので、知らなければ平気で「センター」と読んでいただろう。
小さな像がゴジラで、なぜゴジラ?と思いながら歩いて行くと人の手形を踏みそうになっていた。
ここ、映画の聖地か何かなのか???(無知丸出し)



(マウスオンで写真がチェンジ)
ああ、ついに到着。ここがTOHOシネマズ日比谷シャンテ。ムダに感慨深い。




ちょっと通りの先を見に行ってみると、JRの高架下が古色を帯びてすごい雰囲気だった。
なるほど、これが昔のままのきったないヤツね。




さて、ここが入口ですか。エレベーターのドアがカッコイイ。
何を見てもつい「さすが東京」と思ってしまう自分が情けない。




えーとあ、直接B1階へ行けばいいのね。




今年に入って今日が6回目の映画。やっぱりTOHOシネマズのカードを作ってみようかと申し込みだけしてあった。
受け取り劇場がららぽーと横浜指定だったのだけれど、取りに行く前にこちらへ来てしまった。
係の人に話してみると、なんと照会してすぐにカードを発行してくれた。




のみならず、今日の分もポイント加算してくれるなんて。とても嬉しい。
マイページの「鑑賞履歴」、いちばん最初が「フランス組曲」になって、見るたびに嬉しい。




見過ごしそうに小さな工事現場前のゴジラ。




やっぱり東京は都会だ。ネオンキラキラ、道幅広々、何と言っても人の多さ、それに匹敵する車の多さ。
横浜なんてこの風景に比べたらホントただの地方都市。
世界を知らないとはこういうことを言うのかと、チョイと東京へ出てきただけで思ってしまう、田舎者。




いろんな風景、あるけどね。




原作を読んでみようと思う。
しばらくの間、ネットで見つけたサントラをほぼ毎日聴いた。「お気に入り」に入れて、今でもよく聴く。
動画を探しては見たりもしている。素人レビューや映画評を読んであれやこれや考えたり、伏線を知って唸ったり。

「フランス組曲」という映画が好きだ。
実はマティアス・スーナールツという俳優を好きになってしまったのか、ブルーノ・フォン・ファルク中尉に恋したのか、
よくわからない。
伏し目がちで物静かな、激情をおもてに表さない、アタマごっつんこ。

アデーレとこれと、なぜかナチス物が続いている。このあと「杉原千畝」も見ることになる。
なぜ、自分の命をも奪うことになるナチスを、あのように書けたのか。人を、客観視できたのか。
冷静だったのか、冷徹なのか、その真逆なのか、私は少しでも理解することができるだろうか。

アデーレを見てから、何かが変わったというか、「湧いた」ような気がする。この傾向はさらに続くことに。


映画『フランス組曲』公式サイト

2016年に戻る