魚肉が沈殿していることがあるので、よく振ってお飲みください。
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【2017年7月3日】


超雨女のはずが、しかも梅雨真っ最中だというのに、今年はどういうわけだか休みのたびに天気がいい。
これはきっと「出かけろ」というドライブの神のお告げに違いない。
で、ずっと昔から写真で見て憧れていた山梨県南部の「佐野峠」と、魅力的な名前の「天子湖」、
それに全山アジサイですごいらしい「うつぶな公園」と、ついでに身延の「ゆばまん」を買ってこようかと出かけた。



東名:厚木あたり。梅雨にしてはいい感じの晴れ具合。




御殿場I.C直前の足柄S.Aは自衛隊員ウオッチングポイント。




R469、雲は多いものの見通しはいい。
どこかで停まってゆっくりと裾野を眺めたいと、通るたびいつも思うのだけれど、
地元車両や大型トレーラーの激流に呑まれ、機を逸して通り過ぎている。




高原地帯に差し掛かると富士山もくっきり。澄んだ大気を挟み、ただ山と対峙するだけになる。




恐らく、世界中の誰もがいちばん描かないであろう陥没のある姿を、突き付けられる。



(マウスオンで写真がチェンジ)
最新のGoogleマップでさえ把握していない完成道路工事現場を経て、富士宮郊外を駆け抜ける。




桜峠を越えたR469終盤の日向橋手前。渡って、右へ行くと天子湖へ行く林道になるらしいのだが…




どうも自信がないのでここは左折。十島駅手前の新万沢橋を渡ってR469を終点まで走り切り、R52に出る。




道の駅とみざわ。このたけのこモニュメントの内部は「公衆電話」。出来がいいだけに時代を感じる。




富栄橋を渡って10号・富士川身延線に戻る。
それ遠回りだろ、なんでさっき十島駅方面へ直進しなかったんだ?という意見もあるだろう。
単にね、道の駅に寄りたかったの。(笑)




井手駅は小さな無人駅。すぐ北側にある小さな踏切。その奥にはトイレのある駐車場。




以前、静岡県の林道へ行ったときにも見かけた「東海自然歩道」の案内。林道を嗜むなら是非とも見ておいた方がいい。
なぜなら、




すんごい情報量!だから。
これによると井手駅横の現在地から赤い線で佐野峠へとつながっているのがわかる。
でもこれを撮ったときはチラッと見ただけで、よーく見たのは帰宅してPCに落としたあと。意味ねー!




駐車場入口から右へと上って行く細い道があって、でもその道が恐ろしいほどに暗い。進むのを躊躇する雰囲気。
もっさりと樹木が生い茂って湿っぽくて苔っぽくて狭くて急でカーブしている。
目をつぶるような気持ちで突入すると、やがてこんな林間の道に。




頭上が明るくなってきてほどなく、峠らしきところに出た。




あとで知ったのだけれど、「矢木沢峠」だそうだ。
写真右の暗がりから上ってきた。車の向こうへと延びて行く未舗装路は何だったっけな?
で、このまま道なりに下りて行ったら…




変形の四つ辻に出た。八幡神社の前だ。




神社右の階段奥には源立寺というお寺がある。




バス停の名がそのまんまだ。






直進が「これより森林基幹道三石山線」というやつで、右折が「これより11km梶原商店」。
ヘビの絵は梶原商店さんがマムシの養殖場だから。極小看板の佐野清涼荘も、なんだかすごそうだ。
まず天子湖へ行ってみるつもりだったので右折!のはずが、何を勘違いしたか三石山線へ進んでしまった。




こんな道。よくある舗装林道。山腹を縫っているようで左上空が常に明るい。
そして、行けども行けども山間のダム湖へ下りる気配が無い。
もしかして道を間違えたかと思って(実際、間違えている)Googleマップを見ようとしたら、圏外だった。(笑)




遂に尾根に出たか。左手が大きく開けて富士川沿いの景色が望める。
雲がなければ錚々たる山々が居並んでいたはず。




あら、分岐だわ。左の道は、下りて行けば多分内船(うつぶな)駅方面。
手持ちのどの地図を見てもこの山間には道はそれしかない。最新の地図情報を調べようにも「圏外」だし…
そう!山の中ではインターネットなんてものは役に立たない。充電が切れればGPSだってクソの役にも立たない。
せめて紙であれば、尻ぐらいは拭けるのに。
(あとで調べて左は「栄北部林道」と判明)
ここから下りようかどうしようか迷ったが、ここまで来たのならやっぱり佐野峠へ行ってみたい。




さらに走ると緩やかな上り右カーブの先に右分岐が現れた。




この看板を見て、「右の道は佐野峠線で、ここが起点」なんだな、と思ってしまった。
この先ということは、ちょっと行ったあたりでゲートが閉じているとか、ウマで封鎖されているとか?
とにかく行ける所まで行って見てこようと思い突入。
ところがこの道、木の下闇の漂う薄暗い深い森の底から這い上がるような森林道で、急登やヘアピンあり、
おまけに道幅がほぼ軽トラ1台分。途中からは離合箇所の無い区間が長く続く。なぜなら、片側が切れ落ちているから
(植林がニョキニョキ生えているから落ちてもすぐ止まりそうだけど)。
もちろんガードレールなど無いコンクリートの簡易舗装。これはもうトラバースルートと言っていい。
気分的にもほぼダートだし。(このあたりの写真が無いのは撮る余裕が無かったから)
狭いし暗いし退避スペース無いしちょっとコワイしもう戻ろうかな…と思ったとき、ちらりと左上が明るく見えた。
ちょうど右手にスペースが現れたので突っ込んで考える。もしかしたらもうすぐそこが峠なのかも?
と、歩いて様子を見に行こうとしたけれど、熊とか猪とか出そうな薄暗さに怖気づいて進めない。
そのときだった。彼方から文明の音が近付いてきた。それは…白い軽トラだった!
今上って来た道の方から来て、こちらに一瞥をくれることもなく通り過ぎるとどんどん上って行く。慌ててあとを追った。




すんごく狭いカーブをふたつ、みっつほど曲がったろうか、いきなり目の前がパアッ!と明るく…???
あっ!これはもしかして、あの場所?




まさしく!何度も写真で見ていた佐野峠だった。光の中から大きな富士山が唐突に現れる、何とも劇的なラスト。
ここまでの薄暗い山道はフィナーレのための演出だったのではないかと思える程の。
諦めなくて本当によかった…。






さっきの感動をもう一度と思って、戻って上りなおしてみた。(^_^;)




ミョーにきれいな駐車場。白線が目立つ。
山登りのために、こんな山奥までさっきみたいな道を分け入ってくるような物好きには、過剰な設備ではないだろうか。
あのくらい自然な感じがいいのになと思った。




振り向けば立派なトイレ。なるほど思親山への登山口だから。
もしかしてハイシーズンにはここが満車になってしまうとか?そのための白線かな。




でも、凄くヤバイ山みたいだぞ。(~_~;)



(マウスオンで写真がチェンジ)
東屋の左側から林道が2本派生している。






さっき、下の分岐の看板に書いてあった「県営林道佐野峠線通行止め」というのはこのことだったのか。
確かにどちらもゲート閉鎖中。他にもう1本、トイレの裏から、




佐野峠思親山線が延びている。ゲート封鎖だけれど。
さっきの軽トラはゲートの鍵を開けて、この佐野峠思親山線へと入って行った。林業関係の人なのかもしれない。
看板の地図をよく見ると県営林道思親山線という短いのがある。もしかして、思親山の頂上はその先なのだろうか?




ところで、この峠は国土交通省から認定されている。これ、100のポイント全制覇を目指している人が、きっといる。(笑)



(マウスオンで写真がチェンジ)
こんなお役所っぽい看板でも、よく見れば情報が載っている。
県別マップルに道の駅なんかでもらったパンフレット類、それに駅の案内板や林道看板など、
出どころの違ういろいろな情報を組み合わせて自分の地図を作る。




さて、あの暗がりから下界へ戻るか…。






なんというかこの狭さと曲がり具合の絶妙な、トミカのミニカードライブコースとかにありそうな。(笑)
でも目の前にあるこれが現実。ちっちゃな軽自動車で本当にヨカッタ。(^_^;)




こんな道がずっと続く。前から何か来ても避けられない。




そして路駐中の松本ナンバーのレクサス。なんでこんなところに…あと、外国人ハイカーもひとり見かけた。
意外に人気な佐野峠界隈?富士山が見えるから?そして看板のある分岐まで下りてきた。
(峠まで往復したこの道は「上佐野線」だそう)
さっき通り過ぎてきた分岐まで戻って内船駅方面へ下りるか、それともこのまま先へ進むか…。
戻るのはつまらないかと思って先へ進むことにした。この判断が…(笑)








見下ろすと大きな富士川の流れと雄大な景色。スバラシイ。
でも、なんかさっき佐野峠入口まで走ったときの景色と同じようだ。ずっと同じところを走っているような気がしてきた。




いい加減うんざりしてきたころ地味な分岐が現れた。小さな変化がうれしい。
標識にはなんて書いてあるのかな?






なにっ!?16.5キロも走ってきたのか~~~っ!そりゃー長く感じたわけだ…。(-_-;)
林道は一般道と違って速度が出せないので時間も余計にかかる。
ここは垈(ぬた)。このまま行くと椿草里~湯之奥猪之頭線に行き着くとわかった。
2012年8月21日にダイヤモンド富士を見に行った帰りに走ったあの道の先が、ここだったのだ。
またひとつ地図が繋がった♪道がわかったので、和田地区へ下ることにした。




これがすごい道!コンクリート簡易舗装が全く機能していないような?(笑)
でも雑草も繁っていないし路面もきれいだから、生活道路としてかなりの通行量があるのかも?




さっきの井手駅から上る道といい、この道といい、林道より林道らしくて楽しかった。(笑)




だいぶ下りてきたなと思ったら数軒の家屋が見えてきた。
廃屋かと思ったけれど庭木や花があって、ゴミの集積場に…突然足元がきれいな舗装路に変わって、
ガードレールの先に建設中の橋脚が見えてきた。中部横断道がこんなところに。
あとでここが樋之上という集落だとわかった。「佐野峠樋之上線」の名はここと関係あるのだろうか?




やっとJR身延線沿いの10号に下りてきた。小さな踏切を渡ると一面緑の田んぼが広がる。
その中に何か黄色いものが…?




トラだった!!(´∀`)
これでスズメ、来ないのか?(笑)




そのまま身延駅前を通過、川を渡って無事、身延に到着。




境内の美しいアジサイに心が洗われる。




じゃあ今日は、初めてあの菩提梯を上ってみますか。




仕事でよく歩いているからこのくらい…と思ったら大間違い。死にそうにナリマシタ… (*_*)
いやホントに、暑くて息が切れて倒れそうに。落ちたら真っ逆さまというくらいの傾斜だからかなり危険。
昔ならこのくらいヒャーヒャー言いながら楽しく上ったのに。
思っている以上に体力が落ちていることに気付かされた、51歳の夏。






本堂左脇から奥のせいしん駐車場へ下って西谷へ。麓坊の境内から三門を出ると…




何かいる!!あの草むらの中に。






雉だっ!生雉、野良雉、いや野生の雉。こんなところに普通にいるなんて。それにしても面白い正面顔。






そして派手な背中。胸元も、陽射しを受けると刺青のように柄が出る。これが生きている鳥だなんて。
現実に目の前で草を分けて歩いているけれど、見慣れない分、クジャクより珍しく思える。
あとで門前の観光案内所に立ち寄ってこの話をしたら、同年代とお見受けした女性事務員さんに、
猿ならいくらでも見るけれど雉は珍しいと驚かれた。そうなのか!?
さらに佐野峠のあたりを彷徨ってきたと話すと、彼女も「天子湖」というロマンチックな湖の名に誘われて
ドライブに出かけたことがあるというではないですか!でも、行けども行けども湖畔に出られず、
薄暗く険しい山道に気味が悪くなって途中で引き返して来たとか。(゜∀゜;ノ)ノ




田中屋旅館の看板犬Happy君に会いに行ったけど不在。(泣)




いつもの玉田屋さんにゆばまんを買いに寄ったけれど無人。(泣) そこでゆば工房 五大さんに初めて行ってみた。
身延駅橋から9号・市川大門下部身延線を北上することほんのひと駅、塩之沢駅横の踏切を渡ってすぐ右折、すぐ左折、
なんと湯之奥猪之頭林道から下りてきた道筋のほんのちょっと裏に入ったところにあってビックリ。
とてもきれいなお店で、知る人ぞ知る有名店なのかサイン色紙も何枚か。
お店の人もとても親切で、うちまで6時間ぐらいかかると言うとペットボトルを凍らせたのを一緒に包んでくれた。
カップゆばとかスモークゆばとか気になる商品もいくつかあった。また来てみよう。




お店を出て来た道を戻る。道は9号から10号・富士川身延線に入る。左に身延線、右に富士川を見ながら南下する。
甲斐大島駅近くまで来ると左山の中腹で工事。さっき見た樋之上の現場からもうトンネル出てきたのか?
そのすぐ先で気になるお店を発見。その名も「大島農林産物直売所」。
通り過ぎる瞬間、「直売所」と「おおしまコロッケ 手打ちうどん」の文字が目に入った!
ものすごく気になったのだけれど先を急いでいた。だってもう2時過ぎ。このあとまだアジサイも見に行かなきゃならない。
家に帰ってから調べたらこんなページがあった。




トップページは全国商工会連合会のようなのだが、そこからこのページまでが辿れなくて、
致し方なくページを全部コピーしてみた。
「もぐらうりを知っとるけ?」って、知らないよ!(笑)
「横浜の○○よりおいしい?」とは、横浜に対する挑戦か?(~◇~;)
「横浜」ってやっぱり全国的にはシュウマイのイメージあるんだなと再確認。
でも、横浜のそれは「シウマイ」なのサ。(´∀`)

さて、内船駅手前のデイリーヤマザキで飲み物を補充して踏切を渡る。しかし…???
地図には「うつぶな公園」は出ていないし、なぜか標識も案内板も何もない。線路を渡ってしばらくウロウロ。
駅の1本裏道あたりからいきなり山へ急な上り坂になって驚く。でも公園は山だからこれしか道は無いはず。




そのまま坂を上って行ったら、あった。




午後遅くなってようやく、当初の目的地、アジサイがすごいというウワサのうつぶな公園に到着。
いやはや長い道のりだった。








でもちょっと来るのが遅かったか、アジサイは終わりかけで迫力が無かった。残念。




展望所からは眼下にやっぱり富士川と南部町。




トイレ横の物置?がアジサイ柄だった。(笑)
マレットゴルフを楽しみに来ているお年寄りがベンチでいつまでもおしゃべりをしていた。のどかな山梨の午後。




公園から内船の町へ戻るとちょうど電車が来た。こういう偶然がウレシイ。




さて、朝来たルートで帰ろうと南下を続けると…何やら誘うような矢印が…(笑)
林道好きにとっては悪魔の誘い。だって断れない…(~_~;)




再び、朝最初に道の選択を誤った八幡神社前に出て天子湖へ向かったものの…水辺には降りられないのね???




「源立寺」の次のバス停が「立岩」、その次がここ「柿本」だった。
バス通りではあるけれど薄暗くてなんだか気味が悪くなってしまい、この写真を撮った少し先で
引き返してきてしまった。観光案内所の彼女も同じ気持ちだったのだろう。




これは戻る途中に撮った一枚。これでも十分狭いが、もっと路面が荒れていたり、山砂がはみ出していたり、
覆い被さるように木が生い茂っていたり、岩がオーバーハングしていたりするところもあった。
ここを走るバスってどんなサイズなのかな?(南部町のHP見ろって




今日3度目の八幡神社前四つ辻を通って最初の井手駅に下りる。午後の日が美しく林を透過する。
天子湖からR469へのルート探索はまた今度。今日はもう帰ろう。




無難に稲子駅前を通って朝来た日向橋のたもとへ戻ってきた。R469。峠を越えて富士宮市へ出てそれから御殿場へ…
ふと思った。「右に何かあるな?」
何度もここを通っている。キャンプ場だか温泉だか何だかがあるとは認識していた。
幸いにも圏外ではないのでネットですぐ調べがついた。それは富士宮市営:新稲子川温泉ユー・トリオだった。






予定には無かったけれど勇躍入湯!!(((o(*゚▽゚*)o)))
なんでもリニューアルして間もないとか。ゆったり広々、とてもきれいな温泉だった。
そばを通って入らないなんてモッタイナイ!
1時間半までなら510円だもの、よそと比べても安い方。是非ともまた寄りたい。




いいお湯でした♪(^^)v
さあ、帰るぜ!








湯冷めもなんのその、富士南麓を走り切って御殿場で迎えた夕暮れは午後7時過ぎ。
東名を走り込んで午後10時半前には家に帰り着いた。




梅雨時だというのに、結局、雨には全く降られずに済んだ。身延山にお参りした御利益だろうか…?


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