魚肉が沈殿していることがあるので、よく振ってお飲みください。
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【2017年7月6日】

「サザエさん」の歌のように、「ウルトラセブン」の歌のように、はたまた「ラジオ体操」のように、
心に体に染みついて忘れ得ないものがある。この時報CMもそのうちのひとつだ。
美ヶ原高原美術館「アモーレの鐘」が11時をお知らせしました
昭和40年代初頭に横浜で生まれ、育った私は、よく見た。主に夏休みの午前中だったか。
子供だったワタシは、この緑あふれる高原の広々とした風景に大いに憧れた。
美ヶ原…どんなにうつくしいところなのだろう?いつか行けるだろうか…行ってみたい!そう思った。
そして大人になってもずっと思い続けていた。「いつか」にしか行かれないような、遥か遠い憧れの場所だと。
それがなんと、しょっちゅう行っている山梨の、ほんの先の長野の、ビーナスラインのちょっと先の、
日帰りで行ける範囲にあると、気付いてしまった。
夢が実現する。夢が夢でなくなる。それはうれしいことなのか。わからない。
わからないから行ってみることにした。




ところで、春から夏にかけては道の駅やドライブイン等でやたらと観光パンフレットを配っている。
数ページめくってみて、これは!と思う写真や情報が載っているものだけをもらってくる。
「道の駅」旅案内 山梨版
何と、あのゼンリンさんの編集だった。デキがいいわけだ。(^_^)
大きな方面別地図に名所や名店の紹介が囲むようにちりばめられている。
行ったことのある場所や行きたいと思って探していたお店が載っていたりして、30お気に入りの一冊。
サイズが大きいところが難であることを逆手に取り、広げて見やすく、隅から隅まで見入ってしまう。
「Lively信州」
こちらは(株)ナガタビさんが作っている。「ナガタビ」って、なんかいいなぁ。
未踏の地が多いとはいえ、子供の頃に家族で行った乗鞍高原や上高地の記憶が呼び覚まされて懐かしかった。
塩尻~松本あたりが全然遠くないと思えてきたので、ちょっと延ばしたい足をくすぐられる。(笑)
どちらも、行ってみたいんだけど…という漠然とした気分を明確にさせてくれる気がする。




A4サイズで今シーズンの出色はこの2冊。(30比=当社比みたいな基準)
「やまなしめぐり」
甲府市の総合広告代理店 アイキャンさんの企画・制作。
ページ数が多くてビックリ。果樹農園の紹介に生産者のオジサンの笑顔とか、湯宿の若女将が出ていたりして、
山梨の人が作っているんだな…という気が本当にする。とにかく情報が多くてスバラシイのだが、
読者モデルが女性ばかり!であるところが減点(募集要項にキビシイ年齢制限あるし)。
素敵な山梨男子だって、見てみたい。
「おもてなしMAP」
NEXCO中日本 八王子支社さん発行。
今回注目したのはNEXCOだからこその人気メニュー(特にナイところも無理矢理)紹介の中で、
ひときわ輝く中央道:原P.A(下り)の「豪快!市場丼」税込980円。
八王子から山梨県を縦断して長野道:梓川まで、上り下り共ラーメン優勢な中、この1ヶ所だけが海鮮物。
しかも、築地直送ときている。実は、以前通りしなに複数のノボリがはためいているのを見かけて、
きっと何か旨いものがあるに違いない!と踏んでいたのだ。
夢の美ヶ原へ行く話なのになぜいきなり高速の旨いもの紹介になっているかというと、
写真の市場丼がいかにも旨そうで、どうしても食べたくなったから。
そして、原P.Aまで行ったらば、次のI.Cはもう諏訪だから。
最短でも諏訪I.Cで降りるしかないなら、ついでに霧ヶ峰よりも先まで行けるじゃんか!(ついでかよ)
…というわけでコース決定。提供開始時刻の9:00を目指してひた走った。




小淵沢I.Cを越え、長野県に入ってほどなく中央道最高標高点、1015m。
ここまで来たら目指す市場丼…じゃなくて原P.Aまではあと少し。




到着、原P.A。夏空の下、静まり返っている、と言いたいがまだ梅雨は明けていない。




シンプル!左右対称!原色!大きな文字!実物よりデカイ写真!(笑)
わかりやすさいちばんなところがいい。入ると造りが西湘バイパスのP.Aそっくりで錯覚を起こしそうになった。




思わず見入るでかいメニュー!この写真を見るたびに、どれがいいかな…と選んでいる自分がいる。(笑)




朝メニューもあるのネ。




悩ましい景色だ…(笑)




9:02、カウンターに食券を出す。「市場丼入りました~!」おばちゃんの声が厨房に響く。今日最初のオーダーだ。




そのカウンターには築地市場の写真や大漁旗が。ぶら下がっているランプまで雰囲気抜群。気合いが入っている。




登場、「豪快!市場丼」\( ・∇・)♪♪
確かに豪快。脂ノリノリのサーモンも、とろけるイカも、厚切りのマグロも旨みたっぷりで、一切れがいちいち巨大!
イクラのしょうゆ漬けがまた絶妙な味加減で、大葉と刻みネギの下には大量の釜揚げしらすが隠れている。
さらに、忘れたころに出てくるサーティーワンのレギュラーかというようなネギトロの塊。
もうね、ゴハンが足りません…(^o^;)
でもこのネタに対する大盛りではないゴハンが、気分よく完食できるヒミツなのではないかと思ったり。
そしてこのゴハン、美味い




980円が妥当…などでは全然なく、安い。いや小さい「っ」が入って、やっすい!
でも庶民のためにこの黄金価格を維持してください。お願いします!
と、頼み込みたいぐらい。(あまりの感動にこのあと続けて2度も食べることに)。




「諏訪」という、字面が好きだ。
「訪れる」、「訪問する」の「訪」の字が、遠くからここへやって来たという気がするからだろうか。




普段全く見ない地名が並ぶ。観光パンフレットとか「るるぶ」でしかお目にかからないものばかり。




せっかく諏訪まで来たのだからちょっと諏訪湖を見に行ってみたい。
久しぶりだ、諏訪の町。2009年の8月、富士見で野宿して林道を走ったとき、ちょっと通って以来。
あの日はちょうどお祭りで、沿道に揺れる提灯に法被姿の人たちが大勢。
それに山車が出ていたから交通規制があって、たまらず西岸に逃げたんだっけ。
大きな湖面が空まで続いているかのような広々とした空はあのときと変わらない。それは家並が低いせいか。
どの家も、お店も、商店も、なんだか家の周りが広い。というか、その土地、土地の境目が混沌としている。
家と歩道と道路の境目が、あまり無い。(笑)
諏訪の諏訪らしさには、後日の訪問でさらに感じ入ることになる。



(マウスオンで、アベイルと一緒か)
あ、しまむらだ。建物がまだ新しい?やっぱり地方のしまむらは規模が大きいな。
ただでさえ女性にやさしい広々パーキングなのに、これ以上広くなってどうする!?(笑)
2003年の10月末、諏訪の「SUWAガラスの里」にロックグラスを探しに寄ったことがあった。
前の晩に蓼科の宿で出た、ぶどうのつるが巻きつく様子をかたどった小さな冷酒グラスを買った。
そして、ナビで近くのしまむらを探した。ここだったろうか?
那須でも勝浦でもその土地や気候に合った服が売られていることに驚いていたので、
長野県諏訪湖畔ならどんなものがあるだろうかと覗いてみたくなったのだ。
780円だったかの暖かそうなスウェットパンツを色違いで2本購入。ワンポイントのダックスフント柄が可愛くて、
毎年寒い季節になるとよく履いた。その日は生憎のお天気で、
ポツポツと落ちてくる大きな雨粒が足元のマンホールを点々と濡らしていったのを、憶えている。






白鳥発見。




遊覧船乗り場だー!



(マウスオンで写真がチェンジ)
しかし、諏訪湖は、汚かった!(笑) この岸辺がたまたまそうだったのか?
なんとな~くドブっぽい青臭いニオイがした。(-_-;)



(マウスオンで、なんだあれは?)
湖を左に見ながらしばらく走り、山が近付いてきたのでR20号方面へ向かう。
適当に道に迷いながら走って行くと、なんだあれは?道のど真ん中にお社がある!?




そのまま行ったら諏訪大社春宮に突き当たった。そうか、この道は参道だったのか。



(マウスオンで写真がチェンジ)
折角なので参拝。




確か30年ほど前にいちど来ている。秋宮にも寄ったはずだ。
でも夕方で薄暗く、木立が天に刺さるほどに高かったという記憶しかない。




付近を少し歩きまわってみた。




「おんばしら館 よいさ」の庭にあった…御柱?綱がすごい。
木は自然に生えたものだけれど、綱は人が拵えるわけでしょう?




法被姿でいい面構えのカエルと並んでいるのは万治の石仏。川の中にある浮島神社のそばにある。
お参りの仕方が書かれていた。ずっと心に掛かっていることがあるにはあったけれど、
自分の心持ち以外に解決できる手立ても無かろうと思い、よした。どうせなら、もっと楽しいことを願いたい。




先程から諏訪、諏訪と言っているが、実は春宮があるこのあたりは下諏訪町。
マンホールの柄も下諏訪町の木・桜と、町の花・ツツジである。




「中」と「歩」。ちなみに、諏訪市は神奈川県秦野市と姉妹都市だった。意外。




さて、春宮前を右折してぐいぐい上り、R142・中山道に合流。



(マウスオンでトンネルの中!)
前を行く2台の大型バイクに続いて信号のある和田峠トンネルを抜け、




和田峠を経てビーナスラインに入る。



(マウスオンで写真がチェンジ)
どんどん空が広くなってきてうれしい。



(マウスオンで茶屋拡大)
三峰大展望台に到着。




おっと、こんな広やかな場所にも熊が出るのか?




茶屋の奥にある岩場に上ってみると…







(クリックで写真が拡大!)
いやはや壮大な景色、確かに大展望だ。




???あのトゲトゲしたものは何だろう?




ビーナスライン霧ヶ峰以北は、また一段と山深く緑濃い様相で新鮮だと感じた。



(マウスオンで写真がチェンジ)
おや、大型バイクのお2人さん、記念写真かな。(^_^)




ウキウキしながら扉峠まで来たとき、「ここ、前に来たことある!!」…と気付いた。
確かにこの場所で写真を撮った。




帰宅後調べたら2011年6月に「よもぎこば林道」を走りに来て、ここ、扉峠を通ったのだった。
今の今までスッカリ忘れていた。(~_~;)
そのときはどういうわけだか三峰展望台にも寄らなかったようで写真が無い。だから憶えていなかったのか。






和田峠は有名だが、上田方面にも和田というところがある。これにちょっと惑わされた。




美術館駐車場の案内看板が出てきた。よもぎこばのほうへ下りたのなら、
扉峠から先こそ未踏の地…と思っていたのに、あっという間に美ヶ原に着いてしまったようだ。
写真撮りながら20分くらい。実はこんなに近かったのネ。(*_*)




この二又路をどちらに行けばいいのかと思ったが、右が美術館らしいのでとりあえず右へ。




ツツジがこんなに。




いい季節に来合わせたのかもしれない。群生地が気になるが帰りに寄ることにしよう。




おお、ここを曲がれば…




ゴールだぁぁぁぁぁ~~~~~っ!!\(^o^)/♪♪♪




着いた…ここが…ここが子供の頃からの憧れの場所…夢の美ヶ原!!
「子供の頃から」と書いて気になり、今調べてみたら、何と開館は1981年。ワタシ15歳じゃないか。
もっと大昔のような気がしたのだが、半世紀も生きるとそんな昔の記憶も曖昧になってくるのだろうか。
道の駅美ヶ原高原=美ヶ原高原美術館の入場ゲートというか売店・レストハウス。




広大な野山の起伏の中に巨大な現代アートっぽいものが点在している光景をどこかで見たと思ったら、
箱根 彫刻の森美術館の姉妹館なのだそうだ。ナルホド。でも暑かったので屋外の美術館はパス。
あまり道の駅らしくない売店コーナーへ。
そこで感動の再会がっ!相模原に置いてきたライチョウのぬいぐるみ:冬毛バージョンがいた!!




サイズがMでひと回り小さいけれど、抱きしめてしまったこの子を置いて帰るなんて、もうできない!即購入。



(マウスオンで写真がチェンジ)
展望テラスへ出てみると、標高2000mの大展望が雲に覆われていた。(~◇~;)
まあ、よっぽど天気のいい日でないとこれは難しいだろうと予想していたので。
これだけの青空と白い雲が見られただけでも良しとしよう。
それにしても、広大な駐車場が満車になることは年に何度あるのだろうか。




ふと横を見れば、魅惑的な幟が爽やかな高原の風に吹かれている。



(マウスオンで写真がチェンジ)
珍しく、スナックコーナーで安曇野産本わさび使用だというわさび豚まんを購入。





調子づいてシナノスイートソフトもいただいたりして、初めての美ヶ原を満喫
お買い物中に例のアモーレの鐘を生で聞くこともできた。感激。



(クリックで写真拡大!)
ああ、空が広い。頭の上が全部空なのだ。今何か、当たり前のことを言っただろうか。




陽射しに焙られて色も形も際立つ野外彫刻たち。



(マウスオンで…!!)
個人的にはあれが気になる。(笑)
色とりどりの観光バスからは大勢の小学生たち。全員体操着で、水筒を斜め掛けして。
ここはそんな団体さんも似合う場所。



(マウスオンで写真がチェンジ)
今年はレンゲツツジ運がいい。いや、本命の甘利山では外したけれど、そのあとの川上村が大当たりだったし、
もう終わったかと思ったのにここでまた見ることができた。「群生地」は英語に訳さないのネ。



(マウスオンで…遠くに???)
美術館のほうを見下ろすと緑の中にツツジの花のように色彩が点在している。
もう少し上って振り向いてみると、左の遠くの方に何かトゲトゲとした塔のようなものが見える。何だろう?




2000mの高地は下界とは別天地だ。猿や煙だけに上らせておくのは勿体ない。また来よう。




先程の二又まで戻り、左の山本小屋と書いてある方へ行ってみた。Pに山本小屋ふるさと館という施設がある。
牛伏山遊歩道とかがあるらしい?広い砂利道を歩いて行くと、なんだか草原が広がっている。一体どこまで?





(マウスオンで写真がチェンジ)
あ、牛がいる。牧場なのかな?こっちを見ている。なんとなく人懐っこそうな感じがする。牛だけど。




その牛の彼方にアンテナ?何か魔法の城みたいな塔?が見えるけれどだいぶ遠いのだろうか?
どこまで歩けるんだろう?よく調べてこなかったのを悔む。




とにかく暑いし、なんだか少し空模様も怪しいようだし…牛がこっち見てるし見に行きたいけど、モー!引き返そう…。






帰路は来た道を扉峠~和田峠~八島湿原~霧ヶ峰へ行き、池のくるみ経由で茅野へ下る。




温泉に寄りたかったので調べたら、原村の「もみの湯」が17:00から300円になるというので直行。
地元感もお湯も溢れるお風呂だった。




もう19:00過ぎ。長い一日の日が暮れる。いい一日だった。




そのままいちばん近い諏訪南I.Cから乗車。


帰ってから調べてみると、牛たちの先に見えた草原が美ヶ原牧場で、「美しの塔」があるって…そうだったの!?
しかもあの魔法の城みたいなのが王ヶ頭という名所だったり、その先の王ヶ鼻が絶景ポイントだったり、
そしてその一帯は車両通行止めで歩くしかないらしいと…。
なぜ調べて行かなかったのかって、美ヶ原といえば高原美術館のあるところだろうとしか思っていなかったから。
子供の昔に憧れたCMのイメージしか、アタマに無かったのだ。やれやれ…
そんなことがわかって、めでたく再度出直しを誓った大人の一日だった。


※ 美ヶ原観光連盟公式HP





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