魚肉が沈殿していることがあるので、よく振ってお飲みください。
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【2018年6月3日】

このところの連続ワインディング訓練(なのか?)で忘れていたコツが少しずつ蘇ってきた。
こうなるとぜひ行きたいのが上日川峠。いや、ロッジ長兵衛と言った方がピンとくる。
大菩薩嶺(標高2057m)への上り口で8合目(1570m)にあたり、いつも登山客の車が停まっていて寂しい感じはしない。
この峠とR411青梅街道を結ぶ区間が凄くて、
峠直下のあたりでは岩壁をトラバースするカモシカになったような気さえする。(←大袈裟か)
横浜から向かうと盆地へ下りる手前なので近い感じがして、比較的出かけやすい。
(拠点の一つ、道の駅甲斐大和まで下道でだいたい100km)

昨日は土曜なのにどこも空いていたので今日もどうってことないだろうとタカをくくっていたら、
オギノパンが開店前から大行列だった。即刻退散。やっぱり日曜日はみんな出かけるんだ。
今日の目的地も超山の中なので弁当持ちで行かないと。なら、あのお店しかない。




山梨の名店、おむすびのおおみや
パッチリと明るい目の可愛らしい奥さんと寡黙な旦那さん、それに元気なお母さんたちがいつも溌溂と忙しげに立ち働いている。
ここのおむすびが大好きで、甲府盆地まで行くのにわざわざ大月I.Cで降りたり、上野原から山道を走って来ることもしばしば。
目の前ですぐにぎってくれる出来たてのおむすびを、サービスのお茶のあるテーブル席で食べられる。
でもいつも、「ラップにしてください」と頼んで大事に持って出る。
どこかの峠や林道、道の駅のベンチや景色のいい公園まで行き、外で食べるのが最高に美味しい。
場所は、都留市の富士急:禾生(かせい)駅そば、R139禾生第一小前交差点、南の角。歩道橋が目印。
おむすびとお弁当のお店なので、食べログの写真がどれも同じ。(笑)




禾生駅。駅前には郵便ポストと自販機がひとつ。踏切の向こうの高架は河口湖へ向かう中央道。



(クリックすると大きな写真に)
都留市は大月と富士吉田の間にある。案内板には、
「澄みわたる山河、都留の山々は数々のビューポイントと大自然の宝庫です。」
と、素敵なことが書かれている。山の名前をどう読むか困ることがあるが、図の左下に読み仮名が出ていて便利。




踏切の脇にあったこういう地図も、貴重な旅の資料になる。
そのまま踏切を渡って高架を潜ったらすぐ右折、道なりににょろ~んと進んで行けば道の駅つるへ行ける。




いや~、空が青い。そして暑い。あれはリニア見学センター。




道の駅つるの周辺には高い建物も木陰も何もなく、実に広々としていていいのだけれど、夏は暑い。
駐輪場奥に広がる畑が緑に埋め尽くされた様子を見てみたい。




道の駅甲斐大和。この一番奥の階段を上ったところに広河原公園という小さな公園がある。
いつも木陰のベンチでおむすびをいただく。ドッグランがわりに犬を連れた人がよく上ってくる。




盆地に向かってすぐの景徳院入口交差点を右折、昔は嵯峨塩裂石林道という名だった県道218号・大菩薩初鹿野線に入る。
石が裂けるとは恐ろしげな響き。
でも「はじかの」のほうは、なんだかモジモジと恥ずかしがっているみたい?どういう謂れがあるのだろうか?




福祉センターや温泉のある集落を過ぎると、足元から頭上まで新緑に包まれる。
道はまだ谷底に近く、日川(ひかわ)の流れを見おろすと、木の間から漏れた陽射しが落ちてキラキラしている。
本当のキラキラとは、こういうものではないだろうか。
進むにつれて春蝉の優しい声が聞こえてくる。




嵯峨塩深沢線、終点ゲート前。




まだ入ったことの無い路線。以前勝沼から菱山深沢線を走ったとき、出口手前にこの林道の看板があった。
ダンプが走っていたので工事中かと思い入らなかった。今はどうなっているのだろう。
調べて来なかったし、黄色い看板も出ているので今日は入らないでおこう。

※ 2006年10月16日「勝沼町・大和村探索 菱山深沢&大志戸林道」




さっきとよく似た形の砥山線入口。まだかなりのダートが残っているときに走っている。

 



総延長8km超かぁ…行けなくもないし…(林道の誘惑が…)




この看板いやにきれいだな。新しくなったのか?もう全線舗装されたらしいから、そのタイミングで?
だったらS号でも走れるし…
時刻は13:00過ぎ。砥山に寄ったらもう峠は越えられないかも。でもまだ明るいし…




暫し考え、突入。(←考えてる時間が無駄だろ!)




途端にぐいぐいと上り始める。左に、陽をいっぱいに浴びた明るい山々がパッと見える。
こういう見せ場がある林道は嬉しい。




ほどなく広さのある大きな分岐に出る。舗装前に来た時、右の草むらの手前あたりで立ちゴケした。




そう、ココで。(笑)
DJEBEL:YOKO号は本当によく倒れるバイクで、この日は朝も宮ヶ瀬湖北岸林道のゲート前でコケている。
隙あらば転んでやろうと、ワタシが油断するのを狙っているようだった。(←そんなことないって)
コケてもコケても壊れないでよく走るよく曲がる軽快な陸上選手のようなタフな相棒だった。




正面左の下日川峠林道はゲート封鎖。入口にあったNTTの看板には牛奥山林道と書いてあった。
この先の地名としては塩山牛奥なのだから、牛奥山林道でもいいのではと思う。このほうが風情もあるし。
昔、ダー岩井氏のオフ会でお会いしたことのある黒洋梨氏のブログ(2006年8月13日のページ)で、
1.2kmのピストンダートという情報を発見。




2010年5月9日時点でもまだゲートはできていなかった。電柱の足元の木枠等、舗装化の準備が整いつつある。




あのX-TRAILは山菜採りかな。それにしても、無粋な横断溝過ぎやしないか?




ダートとは言ってももうあらかた整地されていたDJEBELの細いスタンドはこのきれいな山砂に沈んで行った。
よくあることで、こういう場所では左足で小石を探してその上に乗せるのだが、そんなものすら皆無だった。
右に見えている影は塩山舗装(株)さんのユンボだし。



(マウスオンで写真がチェンジ)
全線舗装化されてしまったというのは本当かどうかとドキドキしながら進むと、大展望ポイントが!!




ちゃんと形良く見えているのにずいぶん遠い感じがする。




ガードレールの向こうはスパッと切り落とされていて、降りるとき怖かった。




ちなみに、この先はゲート封鎖。




もうガンガン上ることも無く、わりと平坦な様子になってきたなと思っていると、右手にダム湖が!!
緑の中にぽっかりと青く。この位置からだと山中の瞳のようだ。青空に感謝したい。




左を見上げるとヤマツツジだろうか、まだあんなに赤く。標高が高いから下界よりかなり寒いのだろう。




8kmに怯まずチャレンジしてよかったと思った。




舗装前のフラットダートはこんな感じだった。
そういえばもう少し先のほうだったか、カーブを出たらガードレールのそばに人がいてびっくらこいた。
サルやイノシシがいたらネタだし当然だけれど、人間がいるのは全く普通じゃないのでそっちのほうが驚く。




道が下り始めて右奥に観光バスが見えた。
人間以上にいないはずのものだが、広い芝生の広場があったのでそこが駐車場になったのかもしれない。
あとで調べると「大菩薩湖北岸駐車場(第4駐車場)」と名前がついていた。
上日川峠に詰めかける登山客が多過ぎてしばしば駐車場がパンクするらしく、みんなここへ誘導されるそうだ。
そりゃあ広いもの!






どちらも2010年の写真で、下は広場の方から今いる林道のほうを撮っている。
この2枚、実は足元が鹿のフンだらけだった!(~◇~;)
よけて歩こうにも1m先には次のフンが、しかもパラパラと散らばっていて、
いったい夜になったら何頭のシカがここに集まるんだ!?という、シカのフン拾い牧場みたいだった。
さっき通り過ぎてしまったけれど、すぐ手前左側に自然歩道?の入口みたいなのがあった。
そこから上日川峠まで10分ほどだという。そんなに近いのか!?



(マウスオンで写真がチェンジ)
じゃあ、そろそろ林道も終わりかなと思うとそんなことはなく、樹間越しにダム湖を感じながらまだまだ走る。
どんどんと下っていく。写真を撮っていたら観光バス2台とランクルみたいなデカイのに追い越された。




とうとう、湖畔に下りてきてしまった。



(クリックすると大きな写真に)
これはわかりやすい
「林道ツーリングのルール」って、そんなにライダー来るのかっ!?と思ったけれど、
よく考えたらチャリダーへのメッセージでもあるわけね。




富士もちゃんとその通りの場所に見えている。




陽射しの加減で遠くの山が明るく、劇的に見える道の彼方。



(マウスオンで写真がチェンジ)
ああ楽しくなってきたなぁ…と思ったらもう終点だった。



(クリックすると大きな写真に)
第4駐車場から上る道は自然観察歩道だったんだ。
木道に展望広場!いいじゃないか、今度はシカフンの中に車を置いて歩いてみようか。
要素が多くて飽きずに走れる、8kmがあっという間の楽しい林道だった。
ところがまさかの熱中症か…少々頭痛が…。
14時ちょっと過ぎ。ここは撤退が賢明だな。峠まで行かれなかったけれど無理は禁物。また来よう。




ゆっくり下って行くとダムへの下り口が!?ってことでちょっと見に行く。






人がいない。2ケツのバイクのご夫婦がひっそりと休憩中。管理事務所も気配を感じない。




なにっ?こんなところに世界最大が!?山梨の凄さがこんなところにさりげなく隠れている。
発電所を通って地下水路でつながっているのは葛野川ダムの松姫湖。こないだ通った深城ダムのすぐ上にある。




ああ、さっき見た青い瞳だ。水が澄んでいる。




おや、なんだかピンクの花が…!なんと、コマクサ。




訪れる皆様って、そんなに大勢とも思えないけれど、そのためにわざわざ植えたとは。
その前に高山植物の女王が生きられる環境であるとは、大菩薩恐るべし。これも山梨の驚異のひとつ。
大菩薩、だいぼさつ、あのくたらさんみゃくさんぼだい、それはレインボーマン
もしかして気になっている人がいるかと思って言ってみた。








ベンチがひとつだけの何もない静かなダム。それがまたいい。
湖に響き渡るような春蝉の合唱が、逆に静けさを際立たせていた